さっぽろ白石整骨院

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交通事故後の被害症状「むちうち」に関して



交通事故後の被害症状として一番よく見られます、「むちうちに関して」について、お話ししようと思います。



一体、むち打ちとは何なのでしょうか。むち打ちになったら、どれくらいで治るのか。皆様で一緒に勉強していきましょう!

むちうちとは・・・
むちうち。皆様もよく聞いたことはあるかとは思います。しかし、一体医学的にはどのような症状のことをむちうちと定義するのでしょうか。



むちうちとは、交通事故やスポーツにより首に不自然な力が加わることで「首の痛み・首が回らない」といった症状を発症する状態のことを指します。警察庁交通局の統計では、交通事故によりむちうちが含まれる「頸部の軽傷」を負った人数は、全体の半分以上を占める288,153件(58.7%)でした。

事故後、目立つ傷が無くても首に痛みが残ったり、体調がすぐれない等、何か自覚症状がある場合はできるだけ早く当院にご相談ください。症状が長く続く場合、後遺障害に認定される可能性もありますので、安易な示談や物損事故での処理は避けてください。



では続きまして、むちうちの症状の特長や治療方法についてご紹介します。





事故後、首の痛み等でお悩みの方へ
「むちうち」と診断され、治療しても数ヶ月以上首の痛みが残るケースがあります。そうなりますと、後遺障害に認定される可能性があります。しかし、お気をつけいただきたいのは、「保険会社を通して認定を行うと、非該当になるケースが非常に高い」ということです。後遺症等級を獲得して、ご自身が納得できる損害賠償を獲得したいのでしたら、まずは弁護士に相談してみることをお勧めいたします。

当院は弁護士様との連携が円滑に行うことができる接骨院です。お気軽にご相談くださいませ。





むちうち症とは?
むちうちとは、事故時、首に力が加わる際に、首がS字にしなり鞭を打った様な形になることから、『むちうち症』とも呼ばれています。

医師が作った診断書では、「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」といった名称で記載されます。同様の症状は腰についても起こります。腰に症状が出た場合にはあまり「むちうち」という表現は使用されず「腰椎捻挫」と表現されます。

むちうち症は、骨折や出血・内出血といった目立った外傷が無くても発症することがございます。また、事故後、症状が遅れて発症することもございます。そのため、負傷した本人でさえ、事故が原因の痛みなのかどうか判断できない、というケースもよく聞かれます。

しかし、症状の度合いによっては「後遺症」として痛みが残る場合もあります。事故後、首や腰に症状が出た場合は、できるだけ早く病院で検査を受けてください。これが後々、慰謝料請求の場面でも大変意味を持ちます。





むちうちでよくみられる症状
負傷部位や負傷の度合いによってさまざまな症状がありますが、むちうちでよくみられる症状は以下のとおりです。

むちうちの代表的な症状

• 首の痛み

• 肩・背中の凝り

• めまい

• 吐き気

• 足・指先のマヒ

• だるさ(疲れやすい)

むちうちの症状は、『急性期症状』と『慢性期症状』の2種類に分類できます。以下では、それぞれの症状の原因を確認していきましょう。





・頸椎捻挫(けいついねんざ)・外傷性頚部症候群
主な症状

首や肩の傷み、首の運動制限(前後左右に動かせる範囲が狭まるなど)、頭痛

検査が可能な病院

整形外科

むちうち症状の中で、最も多い診断名が頚椎捻挫・外傷性頚部症候群です。

肩や首が痛い、寝違えたような首の痛み、肩こりに似た症状等が主に出ます。レントゲンやMRI等の画像検査をおこなっても、頚椎に外傷性の異常が見つからない場合に、頚椎捻挫や外傷性頚部症候群という診断名が付されることが多いようです。

こうした症状の場合、加害者側保険会社は

「2週間前後で完治する。」

「長くとも3か月程度で症状固定に至る」

という主張を展開してきます。しかし、裁判においても6~7ヶ月の治療の必要性が認められる例は数多く見受けられます。



・バレ・リュー(バレー・ルー)症候群
主な症状

頭痛、後頭部、うなじ付近の痛み、耳鳴り・めまい、食べ物が飲み込みにくくなる、息苦しさ、腕の痺れ、注意力の散漫

検査が可能な病院

整形外科、自律神経科、神経内科

バレ・リュー型の自覚症状に多く見られるのは、頭痛です。他にも首の痛みやめまい、耳鳴りなどを伴う場合もあります。治療法は他のむちうち症に準じることが多いのですが、必要に応じて神経ブロック注射や、抗交感神経薬の服用が考えられます。



・神経根(しんけいこん)症状型
主な症状

首の痛み、腕の知覚異常、しびれ、脱力症状、顔の違和感、後頭部や顔面の痛み

検査が可能な病院

整形外科、神経内科

病名にある『神経根』とは脊髄の様々な神経が集まる場所のことなのですが、椎間孔(椎骨の間にあるすき間がひろがって穴のようになった部分)から腕の方向へ伸びている神経が上下の頚椎に挟まれ、痛みやしびれなどの症状を引き起こすことを指します。

首を動かしたり、咳やクシャミをしたりすると、痛みを強く感じる特徴が見られます。レントゲンやMRI検査では頚椎を撮影し、椎間板や頚椎に所見がある場合には手術を行う可能性もあります。



負傷からの経過時間

痛みを自覚した人の割合

6時間以内

65%

24時間以内

27%

72時間以内

8%





・むちうちが治る(痛みがなくなる)期間の目安
むちうちの治療期間は3ヶ月が大体の目安であるといわれています。むちうちの治療期間を研究した資料のデータによると、約90%の人が3ヶ月以内の治療でむちうちが完治しています。

治療期間

むちうちが完治した人の割合

1日のみ

40.7%

1週間

60.4%

1ヶ月以内

79.1%

3ヶ月以内

89.6%

6ヶ月以内

93.9%

1年以内

97.4%





まとめ
むちうちは目立った外傷がなく、負傷者自身でも気がつきにくい怪我です。しかし、後遺症として残るような重い症状を発症するケースもあるということも事実です。「今はまだ痛くないから。」と、決して侮ることはできません。

いつまでも症状が続くようでしたら、医師にしっかりと検査をしてもらいましょう。また治療が長引くむちうちは保険金の請求額も大きくなりやすい傾向にあります。適正な額の保険金を把握するため、示談の前に一度弁護士の法律相談を受けておくことを強くおすすめします。
  • 23年10月2日
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